1996.11.27

ニュースリリース

自家発電設備の増設について

 東ソーは、南陽事業所において、石炭火力による14万9千kW(キロワット)の自家発電設備の増設を行う。97年6月着工、99年春の完成を目指す。投資金額は約200億円。

 東ソーは、南陽事業所の港湾設備や自家発電といった強力なケミカル・インフラのもと、電解(苛性ソーダと塩素)から塩化ビニルモノマー(VCM)、塩化ビニル樹脂(PVC)、塩ビ加工へとつながるビニル・チェーンをコア事業として強化している。その一環として、本年5月に年産30万トン(50万トン含み)のVCMの増強が完工、この12月には年産13万トンの苛性ソーダの増強工事が完了する予定。さらに、VCMについては、需要動向を見ながら、数年内に年産20万トンの増強を進める方針で、また、エチレンアミン等の増強も計画していることから、今後、新たな電力が必要となり、今回の増設の決定となった。

 東ソーは、会社創業とともに自家発電設備を有し、現在では、南陽事業所で単独企業・単一事業所としては国内最大の52万6千kWの自家発電能力、また、四日市事業所で17万kWの自家発電能力を有している。今回の増設により東ソー全体では84万5千kWの発電規模となる。

【増強の概要】
設備名称 東ソー南陽事業所 第二発電所 5号ボイラー
増強する発電能力 14万9千kW
蒸発能力 600トン/h
増強後の発電能力 南陽事業所 67万5千kW
東ソー(南陽、四日市)84万5千kW
工期 97年6月着工、99年春完成予定
投資額 約200億円