日ケミ商事株式会社
東ソー株式会社
日本初
5.2メートルの「超広幅 遮水シート」を製造
ゴミの最終処分場に最適
東ソーの100%子会社である日ケミ商事(本社;東京 社長;野林昭男)は98年3月完成予定で、日本初の5.2メートル幅の「超広幅 遮水シート」の製造設備を建設、あわせて販売を開始する。
今回新たに開発・導入する製造設備は「Tダイ製膜法 押出機」で設備能力は年産2千トン、製造対象は各種ポリエチレン、EVA(エチレン酸ビ共重合体)、TPE(熱可塑性エラストマー)などのシートで、設備投資額は建家等を含み約5億円。
「遮水シート」は廃棄物処理場を中心に需要が急増しており、今年度は前年度に比べ2倍を越す需要が見込まれている。従来、国産品においては、「遮水シート」は2~3メートル幅迄の製品しか無かったが、今回製造することになる製品は5.2メートル幅の超広幅。
廃棄物処理場では有害物質の漏洩防止の観点より、継ぎ目が少なく、施工も容易な幅の広いシートが望まれていた。また、今回採用する「Tダイ製膜法」は筒状で生産される「インフレーション製法」と異なり、1枚のシートとして製造出来るため、折り目が無く強度の面でも優れている。
日ケミ商事は1969年、ポリエチレンの製品開発および販売を目的に東ソーの子会社として設立、以後、石油化学製品や化学工業製品、医薬品、装飾品、建築資材、土木資材などを扱っている。
「遮水シート」に関しては、旧く1981年にイラク共和国に「LPGガス精製プラント廃水処理池」用シートを納品および技術指導に当たるなど、長く先駆的役割を果たしてきている。今後も東ソーとの連携を更に推し進め、「遮水シート」の製造・販売・施工を事業の柱のひとつとして強化して行く。