東ソーは、太平洋セメントが50%出資しているエフテックの株式の全部を買取ることを決定、11月30日付けでエフテックは東ソーの100%子会社となります。
エフテックは、東ソー南陽事業所に隣接する、フッ素に特化した開発型企業で、麻酔薬原料や半導体用高純度エッチングガスなどの機能性化学品事業を展開しています。加えて、事業展開の中で蓄積されてきた特徴ある独自のフッ素化技術を活かし、医薬向けなどを中心とした有機中間体事業に積極的に取り組んでいます。
現在東ソーは、スペシャリティ事業の一つである有機中間体事業の強化として、医薬、農薬、香料そして電子材料向けなど多岐にわたる用途に対応できる、技術力に裏付けされた事業体制の構築を進めています。
エフテックのフッ素化技術は、東ソー有機化学の臭素化技術そして東ソー・ファインケムが持つ低温反応技術とともに、当事業における広範なマーケットニーズに対応していく上での重要な技術的バックボーンとなっています。
今回のエフテック100%子会社化は、昨年6月に行なった東ソー・ファインケム100%化に引き続くもので、これにより東ソー有機化学を含めグループ3社とも100%子会社となり、事業連携の更なる強化を進め、各社が持つ特徴ある技術の相乗効果を引上げ、有機中間体事業の確固たる基盤構築に繋げていきます。
【エフテック株式会社 概要】
本社 : 東京都中央区京橋3-2-4
南陽工場 : 山口県新南陽市開成町4988番地
社長 : 宮之原 勲
設立 : 1975年9月
資本金 : 4億円
売上高 : 約23億円
事業内容 : 各種有機フッ素化合物の製造・販売
従業員数 : 約70名