2002.12.06

ニュースリリース

日本ポリウレタン工業向け一酸化炭素生産設備を建設

東ソーは、当社が35%出資する関係会社である日本ポリウレタン工業(本社:東京都港区)南陽工場における今後のMDI(ジフェニルメタン・ジイソシアネート)などの競争力強化に対応するため、MDIの原料となる一酸化炭素生産設備を建設することを決定しました。生産能力は8,000Nm3/Hで、2004年6月に完工する予定。投資金額は約50億円。

 従来、一酸化炭素は日本ポリウレタン工業・南陽工場でコ-クス法により生産していました。新設備は原料をよりコスト競争力のあるナフサベ-スとし、建設用地やナフサを持ち込む場合のインフラ面を考慮し当社南陽事業所内に建設することとしました。

 日本ポリウレタン工業は、当社南陽事業所に隣接し、イソシアネート(ウレタン原料)を中心に事業展開しています。特に、主として硬質ウレタンフォーム用の原料であるMDIではアジア最大の生産能力を有しています。今後、イソシアネートは年率10%近い需要の伸びが期待されています。

 一方、東ソーは塩素、苛性ソーダ、及び今回生産設備を建設する一酸化炭素などのユーティリティを日本ポリウレタン工業に供給するとともに、同社で副生される塩酸は当社の塩ビモノマー原料として回収・利用しています。今後も両社は密接な繋がりを深め、「ビニール・イソシアネート・チェーン」として一体となって、コスト競争力を高め積極的に事業展開を図っていきます。



【日本ポリウレタン工業(株) 概要】
本社 東京都港区芝4-1-23 〔社長:澤井 克介〕
設立 1960年3月
資本金 15億円(東ソー35%、保土谷化学工業65%)
売上高 約460億円(2002年3月期)
従業員数 約630名
事業内容 ウレタン原料及びウレタン樹脂等の誘導製品の製造・販売
主な生産能力 MDI...170,000T/Y TDI...25,000T/Y