2004.01.05

ニュースリリース

社長年頭挨拶(1月5日、東ソー本社での年頭訓話から抜粋)

土屋 隆 社長  年頭挨拶(骨子)




 あけましておめでとう。皆さんや、皆さんのご家族にとって、今年も幸多い年でありますよう願っております。
 さて日本経済に目を転じると、実質成長率は2002年度に入りプラスに転じ、2002年度は1.6%となり、2003年度は2.0%前後、2004年度は1.8%前後と予測されている。より安定的な経済成長を期待したいものである。
 我々が目標とすべき"企業イメージ"の一つとして、「豊かな収益力を持つ企業...最悪の環境下でも、売上高経常利益率5%以上」を目指している。しかしながら、今後の課題として次ぎの三点が残されている。1.過去10年間の経験則として収益改善成果の割に、手元に残る利益が少なく、今後とも不断の収益改善が必要である。2.再び2001年度の様に実質経済成長率がマイナスになった時、150億円以上の経常利益を確保するためには、更なる利益レベルの向上が必要とされる。3.この5年間で有機化成品、バイオサイエンス、機能材料、電子材料などの機能商品セクターの営業利益に占める割合が16%から48%と著しく増大しており、今後も市場変化の激しい機能商品群の市場ニーズの迅速な対応力が一層重要となっている。

 目標とする"企業イメージ"の「進化する企業」として、過去4年以内に実施
した施策が2002年度にどれだけの効果を及ぼしているかを、連結売上高との比で表示する「進化指標」を仮設定した。これは現在34%となっており、1.新会社の設立等が24%2.プラント新増設・新製品上市は7%、3.コスト削減3%の内訳となっている。今後は特に研究・開発部門の成果に基づく新商品の上市が焦眉の急であり、昨秋より活動を開始した研究テーマの実践化を目指す「研究テーマ事業化企画会議」の成果に期待している。

 今年は甲申(きのえさる)。初めに草木が芽を出して伸びることをイメージすると言う。東ソーの更なる成長を目指し一緒に今年一年元気に頑張ろう。