2004.02.24

ニュースリリース

フィリピン・PRII社の出資比率を80%に引き上げ

東ソーは、フィリピンの塩ビ樹脂(PVC)の製造・販売会社であるフィリピン・レジンズ・インダストリーズ〔PRII〕(現行出資比率;東ソー50%、三菱商事50%)について、三菱商事が保有するPRIIの株式30%の買取を決定しました。株式購入時期は04年3月を予定しており、これにより東ソーのPRIIへの出資比率は50%から80%に高まり、今後は東ソ-主導で経営を行うこととなります。

 PRIIは1996年に設立され、1999年からPVC年産7万トンの生産能力で生産・販売を開始しました。その後、フィリピンにおけるPVCの需要拡大にあわせ2001年に2万トンの増設を行い、現在1万トンの手直し増強を行っており2004年5月完工後は年産能力10万トンと、フィリピンでのPVC事業のNO1プレ-ヤ-の地位がより確固たるものとなります。また引き続きPVC生産の主原料であるVCMは全量東ソ-・南陽事業所より安定供給され、今後もPVC需要の安定的な成長が期待できるフィリピン市場において、PRIIは積極的なPVCの事業展開を行っていきます。

 このように今回のPRIIの80%への出資比率引き上げは、東ソーのコア事業である「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業の海外展開の拠点としての位置付けをより明確にし、今後の事業展開における一体的運営体制強化を図ろうとするものです。

 

■ PRII社の概要
  正式名称 ; Philippine Resins Industries, Inc.(PRII)
      (フィリピン・レジンズ・インダストリーズ)
  株主構成 ; 東ソー80%,三菱商事20%  <2004年3月より>
  事業内容 ; 塩ビ樹脂の製造および販売
  生産能力 ; 年産 10万トン  <2004年5月より>