-更なる「ビニル・イソシアネート・チェーン」事業の強化策の一環-
東ソーは2003年4月より着手していた発電設備に関する環境影響評価(環境アセスメント)がこの度完了したことに伴ない、南陽事業所(山口県周南市)において、石炭火力による出力22万kW(キロワット)の自家発電設備〔設備名称:第2発電所 第6号発電設備〕の増設を行なうことを決定しました。2006年8月着工、2008年4月の運転開始を予定しており、投資金額は約270億円です。
東ソー南陽事業所内では現在、当社が52%出資するグループ企業である、
日本ポリウレタン工業(本社:東京都港区)が2007年Q4完成を目標に、新MDI(ジフェニルメタン・ジイソシアネート)年産20万トン製造設備の建設を進めており、これに対応するため、当社はMDIの主原料であるアニリン、一酸化炭素及び電解生産設備、合わせて必要とする基盤インフラ整備建設工事を行なっています。
今回増設する自家発電設備は、現在増強工事を進めている製造設備に供給すると共に、将来の事業拡大による当社の電力需要増大に対応することになります。また今回増設する自家発電設備の稼働に伴い、既設発電設備の一部(出力6万6千kW)を廃止する予定です。これにより東ソーの自家発電設備は、南陽事業所で単独企業・単一事業所として国内最大の出力82万9千kWの自家発電能力となり、東ソー全体では四日市事業所(三重県四日市市)の出力20万6千kWの自家発電能力と合わせて、出力103万5千kWの発電規模となります。
また当社は今回増設する自家発電設備に実績のある最新の排煙脱硫・脱硝設備の導入、並びに石炭灰のセメント工場への有効利用を図るなど、環境への影響を軽減するための最善の努力を払うことにしています。