2007.03.12

ニュースリリース

キュメン製造設備の競争力強化について

キュメン製造設備の競争力強化について

 東ソーはこの度、四日市事業所(三重県四日市市)において、年産23万トンの生産能力を有するキュメン製造設備を、高性能触媒に変更することにより生産能力を30%増強して年産30万トンにすることを決めました。生産能力を増強することによって、キュメン用途の大半を占めるアジア市場のフェノール需要増大に応えます。本年12月に着工、完工は2008年5月を予定しており、総投資金額は約30億円。
 
今回の高性能触媒への変更による能力増強の他にも、キュメン加熱炉の排熱回収設備の設置によって大幅なエネルギー原単位の改善を実現するとともに、燃料転換によってコスト低減を図ります。

また今回の増強に伴い必要とされる主原料については、コスモ石油株式会社四日市製油所から供給されるFCCプロピレンで賄う予定です。また発生が増える副生プロパンについては原料多様化の一環としてナフサ分解炉において原料として活用するなど、今回の設備増強は東ソーの石油化学事業の基盤強化に繋がるとともに、四日市コンビナート競争力の強化になります。