-世界トップメーカーとして地位確立-
東ソーはこの度、南陽事業所(山口県周南市)において、特殊合成ゴムの一種であるクロロスルホン化ポリエチレン(商品名:TOSO-CSM、以下CSM)の新系列製造設備を建設することを決定しました。本年10月に着工、2010年8月の完工を予定しており、これにより生産能力は年産8千5百トンと、世界トップメーカーの地位を確立することになります。投資金額は約30億円。
CSMは、耐候性、耐油性、耐薬品性などに優れ、鮮やかな着色も可能な特殊合成ゴムで、自動車用ホース、高機能接着剤、エスカレーターの手すりやロールといった各種工業用品やレジャーボートをはじめとする日常用品など、幅広い分野で使用されています。
最近では海外メーカーの事業撤退によりCSM市場が混乱していることから、当社として早急な供給体制を図るため、最大限の可能な範囲で増強を決定致しました。今回の新系列建設により、生産能力は年産8千5百トンになり、世界トップメーカーとして地位を確立することになります。
現在、東ソーは、ポリマー事業において、光学、エネルギー、医療、自動車などの用途に向けて、各製品群の機能化、特殊化を推進しています。ポリエチレンではLDPE、EVA事業を核にして、重合・触媒技術を更にブラッシュアップした新規ポリエチレンによる付加価値アップを目指し、また機能性ポリマーでは、1.CR(クロロプレンゴム)、CSM、2.PPS樹脂、3.ペースト塩ビ樹脂、4.石油樹脂などの各製品において、用途開発・能力増強を含め、今後も一層の強化・拡大を図っていきます。