ジルコニア射出成形用コンパウンド(PXAシリーズ)
特徴
流動性・離型性、そして大気脱脂性に優れた独自のバインダー設計により、精密部品、複雑形状品の成形に適したコンパウンドです。
用途
光ファイバー用接続部品(フェルール、スリーブ)、時計部品、携帯端末などの外装部品、自動車用内装部品、医療関連の構造部品、各種産業機器部品
生産体制
グループ会社の東ソー・セラミックス(株)(富山県)において、セラミックス射出成形用のコンパウンドを生産しています。
グローバル体制
日本、欧州、北米の販売拠点から世界各地に販売する体制を整えています。
ジルコニア射出成形用コンパウンドの仕組み
セラミックス原料と有機バインダーを均一に混合して、ペレット化することで得られます。
代表的なグレード
ジルコニア射出成形用コンパウンドは、セラミックス原料と有機バインダーを均一に混合して、ペレット化することで得られます。
PXA-211PH
ジルコニア粉末TZ-3Y-E ベースのコンパウンドです。
脱脂製・流動性を兼ね備えた、使いやすさと性能のバランスの取れたコンパウンドで、精密部品、複雑形状品の成形に適します。
PXA-233PH
ジルコニア粉末TZ-3YS-E ベースのコンパウンドです。
流動性に加えて、大気脱脂性が優れることから、大物部品の成形に適します。
PXA-321PH
ジルコニア粉末TZ-Black ベースの黒色コンパウンドです。
安定した色調が得られ、脱脂性・流動性も優れることから、精密部品から大物部品までの幅広い用途に適します。
PXA-400タイプ
高モルのイットリア安定化ジルコニア粉末ベースのコンパウンドです。
カラージルコニアコンパウンド
PXA-304PH(白)など多彩なグレードを取り揃えております。ジルコニア特有の重厚感と深みのある色合いが得られます。
お客様の製品に合わせたコンパウンドの開発、ジルコニア以外のセラミックス・コンパウンドについてのご相談も承っております。
PXA-211PH | PXA-233PH | PXA-321PH | PXA-304PH | PXA-410PH | |
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ベース粉末 | ジルコニア(Y2O3=3mol%) | ジルコニア(Y2O3=8mol%) |
PXA-211PH | PXA-233PH | PXA-321PH | PXA-304PH | PXA-410PH | |
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灰分(wt%) | 81.90±0.15 | 84.60±0.15 | 84.35±0.15 | 83.00±0.15 | 82.85±0.15 |
流動値(ml/sec) | 0.12±0.05(160℃) | 0.20±0.15 (160℃) |
0.30±0.15(160℃) | 0.007±0.005(130℃) | |
脱脂温度(℃) | 450℃(Air) | ||||
焼結温度(℃) | 1,350℃ | 1,450℃ | 1,400℃ | 1,500℃ | 1,500℃ |
PXA-211PH | PXA-233PH | PXA-321PH | PXA-304PH | PXA-410PH | |
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密度(g/cm3) | 6.05 | 6.00 | 5.45 | 5.90 | |
曲げ強度R.T.(MPa)*1 | 1,200 | 300 | |||
硬度(Hv10)*2 | 1,250 | 1,400 | 1,250 | ||
カラー | ミルクホワイト | ブラック | ホワイト | ミルクホワイト |
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*1:JIS R1601 3点曲げ試験
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*2:JIS R1610 試験荷重98.07(N)
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*PXAは東ソー(株)の商標です。