COMPANY
東ソーの可能性
東ソーの基盤 / 1
コモディティ、スペシャリティの両軸で、
高い製品シェアを実現
クロル・アルカリ、石油化学といった基礎素材ゆえに需要が底堅いコモディティ分野では、経営の基盤となるキャッシュフローと利益を確保し、競争力の高いユーティリティ・基礎原料を自社製品へ供給。一方、機能性が市場から評価されているスペシャリティ分野は、外部要因に影響されにくい事業構築の確立を目指し、成長のドライバーとしてさらなる利益拡大が期待されています。東ソーは、コモディティとスペシャリティという両軸をバランス良く強化し、ハイブリッドカンパニーとして、企業価値の向上を図っています。
東ソーの基盤 / 2
東京ドーム約62個分。
日本最大級の化学工場により、幅広い製品を安定供給。
山口県にある南陽事業所は、東京ドーム約62個分の敷地面積を誇る「日本最大級の化学工場」。3km×2kmもの広大な敷地には、東ソーの礎でもあるクロル・アルカリ事業に欠かせない原塩や自家発電設備の燃料として使用される石炭が山のように積みあげられています。またこういった原材料・燃料を船で運び入れる大型港湾設備なども充実。5万トンクラスの船舶が接岸でき、年間で1000万トン超の原燃料が海外から海上輸送されるなど、充実したインフラも備えています。
東ソーの基盤 / 3
ビニル・イソシアネート・チェーンにより生産効率を最大化。
アジアを中心とした多くの需要に応える。
南陽事業所では、苛性ソーダ、塩素~塩化ビニルモノマーまでを製造するビニル・チェーン事業と、ウレタン原料(MDI)を製造するイソシアネート事業の一体運営を行い、ビニル・イソシアネート・チェーン事業を展開。製品・原料の完全一貫体制を確立することで生産効率を最大化し、アジア最強の生産拠点を目指しています。
東ソーの基盤 / 4
グローバルなマーケットへの製品提供で、
世界のニーズに応える。
創業以来、東ソーを支えてきたクロル・アルカリ事業。その中核製品の一つでもある塩化ビニル関連製品は、成長著しいアジア圏において大きなニーズが寄せられています。例えば、塩ビモノマーは国内最大の生産能力を有し、また塩化ビニル樹脂の生産については、日本だけでなく、インドネシア、フィリピン、中国にも生産拠点を設けるなど、アジア市場への投資も行っています。一方で、世界最高水準の技術を駆使した高付加価値の機能性商品分野では、欧米市場を中心にその存在感を高めています。スパッタリングターゲットから、半導体・光学・液晶用石英ガラスやジルコニア、医療用免疫診断装置及び試薬、電解二酸化マンガンなど、常に世界と向き合うビジネスを展開しています。
東ソーの重点分野
「ライフサイエンス」「電子材料」「環境・エネルギー」の
3分野に注力し、これからの社会に資する事業を強化。
重点3分野の主な開発テーマ
ライフサイエンス分野
- 診断システム・試薬
- 医薬精製用分離剤
- 医療用ポリマー材料
- 歯科用セラミックス材料
電子材料分野
- 電子デバイス用薄膜形成材料
- 有機EL用電子・正孔輸送材料
- ディスプレー用光学ポリマー
- 半導体・LCD用石英ガラス
環境・エネルギー分野
- 環境浄化用薬剤
- 触媒用ゼオライト
- リチウム二次電池用材料
- 高機能性ポリマー
研究開発の加速に向けた取り組み
産学連携の強化
カリフォルニア州サンフランシスコにある現地法人に「ライフサイエンス研究所」の技術者を駐在させ、バイオ関連の研究をする大学との連携を強化。同分野の最新技術や市場動向を吸い上げ、日本の研究開発に反映します。
研究ファンド投資による
技術収集力の強化
米国現地のベンチャーキャピタル(VC)ファンドに出資し、素材をはじめとする自社技術に外部の知恵を取り込むことで未来を見据えた新事業の芽を育てます。
M&Aを実施
材料開発などで協業できるベンチャーに対して、M&A(合併・買収)の可能性を探っていく。資金は、18年度までに設けている300億円のM&A投資枠から拠出。