知的財産戦略

知財部門は3つの基本方針を掲げ、利益を生み出す「エンジン機能」、権利行使・技術差別化の「メンタリング機能」を備え持つ組織を目指し、事業部門・研究部門と連携しながら、将来の企業価値を高める知的財産の創出を加速しています。

執行役員 法務・特許部長 小川 宏
執行役員 法務・特許部長小川 宏

基本方針

  • 事業保護に機能する知財拡充とグローバル化
  • 戦略的な知財獲得
  • 知的財産創造サイクル

知財戦略を実現するための知財方針

知財戦略を実現するための知財方針
  • 事業保護に機能する知財拡充
    当社事業の技術領域である無機、有機、ポリマー、バイオ分野の継続的な知財拡大を進めています。また経営課題である「成長」と「脱炭素」を両立するため、研究開発部門の技術成果を適切に知的財産に落とし込み自社製品を守ります。事業推進上で障害となりうる他社特許へは適切な対応を進めます。
  • グローバル知財獲得の推進
    グローバル事業展開を拡大しており、海外売上比率は50%に達しています。欧米での事業強化を支える知財保護や知財活用、アジアなど新興国における新規知財獲得に取り組んでいます。海外代理人やグループ会社とも連携しグローバル知財獲得を目指しています。
  • 戦略的な知財獲得
    競合他社の参入抑止にも機能する排他力の高い「攻め」の知財獲得を目指します。従来の基本的な調査ツールに加えてAIを用いた新しいツールも活用し、効率的な調査体系の構築を目指します。
  • 知財組織の強化
    当社の知財組織は、3部門(権利化推進部門、調査解析部門、管理商標部門)の組織で構成されています。研究員の社内異動や経験者採用などで多様な能力を有する人材が集まっています。特許だけでなく、実用新案、商標、意匠も強化しており、知財ベストミックスを獲得し事業競争力の強化を図っています。
  • 三位一体活動
    事業部門、研究開発部門、知財部門の三位一体活動を強化しています。定期的に各部門との会議を行いながら、事業推進に必要な知財獲得、知財解析結果の共有、知財強化ガイドラインの周知など積極的に情報を発信することで、知的財産創造サイクルのバージョンアップを目指しています。
  • 東ソーグループの知財強化
    コロナ禍で中断していた知的財産懇話会を再開しグループ会社との交流を図っています。またグループ会社の開発現場の発明発掘を推進するために知財教育も実施し始めました。東ソーグループ全体の知財基盤強化に取り組んでいます。