東ソーの株主になると

毎年3月31日および9月30日の当社株主名簿にそれぞれ記録されている株主様は、お持ちの株数に応じて配当金を受け取ることができます。
また、1単元(100株)以上を保有する株主様は、毎年6月に開催しております株主総会にご出席いただけます。

株主還元方針(2022-2024年度)

基本方針

当社の株主還元は以下を基本方針とし、2023年度の1株あたりの配当金は85円としました。
2024年度は、この基本方針のもと資本効率の向上を意識した株主還元を実現すべく、当初予定から15円増額し、100円の配当を計画しています。

  • 安定配当を基本とし、配当性向は30%を目安とする
  • 自己株取得はフリーキャッシュフローの水準等を勘案して機動的に実施
基本方針

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安定配当を支える強固な財務体質

当社は近年の取り組みにより自己資本比率を向上させて参りました。前中期経営計画(2019-2021年度)の最終年度である2021年度には自己資本比率65.2%、ネットD/Eレシオも△0.10と実質無借金の財務体質となっています。強固な財務体質のもと、現中期経営計画の期間(2022-2024年度)および今後も成長投資や株主還元を積極的に実施して参ります。

安定配当を支える強固な財務体質

経営戦略 (東ソーハイブリット経営®)

基本方針

当社では自社製品群を「コモディティ」と「スペシャリティ」に分けて定義しています。
汎用品を中心とする「コモディティ」でキャッシュを稼ぎ、高い利益率が期待できる「スペシャリティ」へ成長投資することで企業価値の向上を図る「東ソーハイブリッド経営®」を経営の基本方針としています。

基本方針
基本方針

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コモディティが支えるスペシャリティの競争力

コモディティとスペシャリティの関係をコモディティ製品の一つである苛性ソーダの製造フローを用いてご説明します。
苛性ソーダは塩水を電気分解することで生産していますが、同時に塩素・水素が副生物として発生します。塩素は主にコモディティ製品である塩化ビニルの原料として利用しておりますが、スペシャリティ製品であるエチレンアミン、臭素、合成ゴム、HDIなどの製造工程でも大量に利用しています。また、水素は半導体製造装置の部材等の需要伸長が期待される石英ガラスの製造で利用しています。苛性ソーダは製品として販売する以外にも、ハイシリカゼオライトをはじめ多くの製品の製造工程で利用されています。このように自社製品および副生物を有効利用することで、スペシャリティ製品の競争力を支える構図となっています。

コモディティが支えるスペシャリティの競争力

中長期ビジョン (VISION2030)

目標

当社の中長期経営ビジョンVISION2030は2030年度スペシャリティ営業利益1,000億円、GHG排出量30%削減の達成を目標としています。

前中期経営計画まではコモディティ、スペシャリティをバランスよく成長させてきましたが、スペシャリティに成長の軸足をシフトし、コモディティは脱炭素と利益の維持を目標とし、コモディティ、スペシャリティの役割をより深化することで目標の達成を目指して参ります。

  • 2018年度比

中長期ビジョン (VISION2030)

成長戦略

スペシャリティ営業利益1,000億円の達成に向けた事業部門別の利益計画は以下の表で示す通りであり、2024年度計画の利益からおよそ倍増となる目標を立てています。

利益計画表

利益計画表

主な設備投資スケジュール

主な設備投資スケジュール

事業部門別、主な分野、製品別の成長に向けた方針は下記の通りです。

事業部門 主な分野、製品 方針
バイオサイエンス 計測分野
(分離精製剤 等)
  • バイオ医薬品分野への分離精製剤拡販
  • SkillPakの拡販、連続クロマトビジネスの確立
診断分野
(免疫診断機器、試薬 等)
  • 各国でのAIA-CLの上市と試薬の拡販
  • POCT市場への参入
高機能材料 石英ガラス
  • タイムリーな能力増強による半導体成長需要の取り込み
薄膜材料
  • 装置、デバイスメーカーとの関係強化による拡販
ジルコニア
  • 歯科材料のシェア維持+販売地域拡大
  • 新規用途展開(SOEC 等)
ハイシリカゼオライト
  • 環境規制対応の高機能グレード拡販
  • 製品ポートフォリオ拡大(CN触媒用ゼオライト 等)
有機化成品 エチレンアミン
  • 余剰EDAを有効活用(需要旺盛なTETAを増産)
臭素・難燃剤
  • 世界需要に合わせた規模拡大
新規開発品
  • 有望技術を大きく拡大(CO2回収アミン 等)
機能性ポリマー
機能性ウレタン
クロロプレンゴム 等
  • 能力増強を検討
HDI、HDI誘導体 等
  • 需要伸張に合わせた拡販、技術開発による差別化

また、当社ではライフサイエンス、電子材料、環境・エネルギーを研究の重点三分野と位置付け、開発資源を集中投下し、既存事業の成長に加え、新規研究開発もスペシャリティ営業利益1,000億円の達成に貢献していきます。

研究 重点3分野 成長市場 具体的テーマ 主な開発品
ライフサイエンス メディカル バイオプロセス製品 2.5次元細胞培養器材
温度応答性マイクロキャリア 等
新規診断製品・技術 高感度検出技術の獲得 等
電子材料 半導体・電子部材 半導体関連材料 窒化ガリウムターゲット(GaN) 等
帯電防止剤 SELFTRON®(セルフトロン)
導電性高分子材料の可溶化と高導電化への挑戦
環境・エネルギー 二次電池 リチウムイオン電池 高性能マンガン正極材原料 等
燃料電池 ジルコニア、高分子電解質 等
全固体電池 新規マンガン酸化物 等
CO2回収・有効利用 CO2回収 CO2回収アミン
NOx耐性に優れたCO2回収技術の開発
CO2有効利用 CO2を原料とするウレタン樹脂
CN触媒用ゼオライト
グリーン水素 水電解 ジルコニア(SOEC)

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GHG排出削減方針

当社は2030年度までにGHG排出量を2018年度比で30%削減し、2050年にカーボンニュートラルへの挑戦を方針として掲げています。

東ソーグループGHG排出量削減計画

東ソーグループGHG排出量削減計画

2030年度30%削減に向けた各種施策の進捗状況は下記の通りです。

削減率 具体的施策 投資判断 進捗・課題
発電設備の燃料転換 22% バイオマス専焼可能なボイラの導入 2022年7月 2026年4月運転開始予定
既存ボイラでのバイオマス混焼増 逐次 関連設備の計画的投資を実施中
各種バイオマスの燃焼実験
各種バイオマスの安定調達検討
省エネ投資 5% ガスタービン追設 採算性を考慮し投資内容を再検討中
電解槽の省エネ改造 逐次 南陽・四日市とも計画的に実施中
最新鋭タービン導入 2017~2020年 老朽化設備の更新時に実施
CO2の原料化 3% COプラント(ウレタン原料合成)でのCO2原料化 2023年4月 2024年秋頃運転開始予定

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現在の東ソーの株価については下記をご覧ください。