人生100年時代といわれる昨今、働く人々を取り巻く環境は、定年延長、再雇用制度など、めまぐるしい変化を遂げています。それに伴い、個々人の仕事に対する意識や価値観も大きく変化し多様化している中で、企業と社員が共に成長していくための方策として、キャリアカウンセリングが注目されています。従業員がやりがいを持って、どの年代でもいきいきと活躍し続けるためのサポートを行うために、2022年7月「キャリアサポートG」を新設しました。今回はその紹介をします。
キャリアカウンセリングってなに？
自分一人で思っているだけでは、夢や希望を実現させたり、悩みやつらく感じていることを晴らしたりするのは、難しいかもしれません。しかし、自分の思いを人に聞いてもらうことで気持ちを整理・具体化でき、それが自分の進みたい道や問題解決の方向につながることがあります。そのお手伝いをするのが、キャリアカウンセリングです。つまり、働き方や適性、置かれた状況などいろいろな人がいる中で、その人がその人らしく活躍できるように、理想のキャリアやライフスタイルの選択をサポートすることです。
キャリアサポートGってなに？
東ソーにおけるキャリアカウンセリングの相談窓口になります。
仕事上での悩みや問題だけでなく、将来における不安・迷いなどに直面した際、相談できます。国家資格キャリアコンサルタント※有資格者が相談を受け、考えや思いを整理したり自分が納得できる選択をしたり、自分らしい生き方や行動ができるように一緒に考えます。
-
キャリアコンサルタントとは、職業選択や能力開発などキャリア（自身が歩いてきた道のりとこれからの進みたい方向性や夢）に関して相談・助言を行う専門家。2016年からは国家資格となり、キャリアコンサルタントの信頼を傷つけたり、不名誉な行為をしたりすることは禁じられ、守秘義務の責任が課せられています。
■こんな時に活用してみよう！
【仕事・職場の悩み】
・会社イメージにギャップがあった
・やりがいが感じられない
・職場での人間関係に悩みがある
・マネジメントがうまくいかない
【人生の不安】
・子育てと仕事とのバランスをどうしていけばいいのか
・親の介護をしながら、仕事と両立できるか不安
・定年が近づき、この先が不安
＼教えて！／よくある質問
- Q.会社が個人のキャリアを一緒に考える必要はあるの？
- A.「あります」
2016年の「職業能力開発促進法」の改定により、事業主は労働者に職業生活の設計（キャリアプラン）と能力開発について自ら責任を持つように促すことと、キャリアカウンセリングの機会を確保し、能力開発の支援を行うことが規定されました。これは従来の“会社主体型”の人材育成から、仕事に必要な能力開発を自分自身で考え、実行する“従業員主体型”のキャリア形成を進めるもので、会社としてもこれを推進することで、従業員一人一人が高い付加価値を生み出し、企業の競争力の源泉となることを期待しています。 - Q.仕事の相談なら上司の自分にしてくれたらいいのに…自分は信用されていない？
- A.「趣旨が違います」
キャリアカウンセリングは、上司と部下の相互理解や業務指示などに、口をはさむものではありません。むしろ上司と部下の相互理解をさらに促進していただくために、役立つもの、という位置付けとなります。フラットな関係で、自然に本音を語る場へと変化していくことで、問題把握・目標の明確化・解決への方策を導き、その結果、面談者の多様な見方、考え方の醸成につながります。 - Q.キャリアカウンセリングと目標管理面談に違いはある？
- A.「両者は別物です」
目標管理面談（ビジネスリポート）は担当業務を明確化し、いかに円滑に遂行するかという点を主に行われるのに対して、キャリアカウンセリングは、ライフも含めたキャリアについて話し合うものです。キャリアカウンセリングで得られた気付きを、目標管理に反映させることも可能です。 - Q.キャリアカウンセリングは転職・離職の促進にならない？
- A.「なりません」
キャリアカウンセリングはキャリアの目標を明確化し、仕事の目標意識を高め、仕事への満足度向上や個人の成長につながることが期待できます。万一ミスマッチがある場合は、話を聞く中でその原因が何かを一緒に考えていけるので、転職・離職を防ぐ可能性もあります。キャリアカウンセリングによってキャリアの目標を明確にすることは、仕事を通じた成長、促進と働くことの満足度向上に寄与します。 - Q.相談内容が人事部や上司に筒抜けになったりしない？
- A.「しません」
キャリアコンサルタントは、キャリアカウンセリングを通じて知り得た事実・資料・情報について守秘義務を負っていますので、信用・安心してください。ただし、身体・生命の危険が察知される場合や、法律に定めのある場合などは例外です。
おすすめ記事
